
アクスルナットトラブルで困っている人
「ウィールを外そうと思ったらアクスルナットが空回りして外れない…こっちはシャフトが潰れちゃっててナットが入らない…あれ、もしかしてトラックごと買い替えになっちゃう??」
こういった疑問に答えます。
個人的に、地味に萎えるトラブルNo.1がアクスルナット関連のトラブルです…面倒くささが凄いです…(笑)
実は、この記事で紹介する「ネジ切り」や「適切なアクスルナットの締め具合」を知っておくことで、アクスルナットのトラブルを大幅に減らすことができるんです。
私もこの15年間何度もアクスルナットのトラブルを経験してきましたが、ネジ切りの使い方やアクスルナットの調整を知ってからは、大きいトラブルは無くなりました。
この記事を読むと、アクスルナットの問題に対処できるようになり、無駄なパーツ交換での出費を抑えられるでしょう!
アクスルナットが空回りしてる時は力技で外してしまおう
いくらツールでナットを回しても、空回りしてばかりで一向に外れない…
そんなときはもう力技で行きましょう。
ラジオペンチなどで引っ張りながら回しぬけば、大体外れてくれるはずです!
記事にしよと思い、「アクスルナットエターナルローリング」になってしまったトラックを引っ張り出してきました。
見事なネジ山潰れです…救済なるか!🤔 pic.twitter.com/ZrQIGBEWKX— にしの@スケーター応援ブロガー (@24nishi24) July 6, 2020
空回りしちゃうということは、もうアクスルナットもシャフトもネジ山が潰れちゃってる証拠。
「力技で無理やり外すとパーツが痛まないかな?」って思うかもしれませんが、空回りしてる時点でめっちゃ痛んでいます…w
次に紹介する「ネジ切り」に期待を託して、ここは思い切って外すことに全力を注ぎましょう!(笑)
アクスルナットが付けられない場合「ネジ切り」を使おう
無理やりナットを外したとき、あるいは何とか普通に外せたけど今度はナットが入っていかないなんてときは、「ネジ切り」の出番。
アクスルナットが入っていかない原因は、シャフトのネジ山が潰れていることが原因です。
スケートツールにはネジ切りダイス付きのものがあるので、用意しておくと吉です。
使い方は簡単。
シャフトに垂直にあてがい、ねじ込んでいくだけ。
やはりネジ切りダイスは最強説ありますね。何の不安なく復活できました。
「プリモ」が多くなるフリップ系トリックを練習し始めたら、ナット・シャフトの潰れにも気を配りましょ😆 pic.twitter.com/Av5XWxNWeo— にしのやすひろ@1週間1時間スケボー (@24nishi24) July 6, 2020
180°ねじ込んだら90°戻す、また180°ねじ込んだら90°戻すというように、削りカスを取り除きながら少しずつ進めていくとキレイにネジ切りできます。
(あ、アクスルナットも新品を使ってくださいね~!)
ホームセンターでもネジ切りダイスは買えますが、日本の「ミリ規格」と違い、スケボーパーツは「インチ規格」のネジを使用しているので間違えないように注意。
スケ―トツール兼用の物がやっぱり簡単で便利ですかね。
ナットのトラブルが起こる原因はデッキの横着地
アクスルナット関連のトラブルは、シャフト先端が潰れてアクスルナットが回らなくなることが第一の原因です。
単に乗っている分にはほとんど起こらないトラブルですが、デッキが頻繁に横向きに着地するとき、具体的には、
- フリップ系のトリック
- レイル系のトリック
これらを練習し始めるタイミングからグッとトラブルが増えてきます。
フリップトリックの横着地
フリップトリックを練習していると必ず訪れる恐怖のタイミングがあります…w
回転が少なかったり、あるいは多すぎてデッキが横に立った状態で乗ってすっ転んでしまう、いわゆる「プリモ」という状態ですね。
to be continued#プリモ#スケボー pic.twitter.com/F7DMxPhUlJ
— hiroki (@superhirokikun) November 18, 2019
高い位置から地面に叩きつけるようなものなので、シャフトへのダメージは結構なものでしょう。
(自分へのダメージも…(笑))
デッキを横に立てるレイルトリック
フリースタイルというスケートスタイルでは、狙ってデッキを横に立てる「レイルトリック」があるため、特にシャフトやアクスルナットを酷使します。



そもそもデッキが横に立った状態を「プリモ」と呼ぶようになったのは、”Primo Desiderio”というフリースタイラーの得意技「プリモスライド」から付けられたみたい。
フリップやレイル系の技を練習するときは、アクスルナットの状態にも気を配れるようになるとベターですね!
最悪、再利用できないくらい状態が悪くなってしまうと、そこには「金銭的な」悪夢が待っています…
次の項で解説していきましょう。
”アクスルナットが外れない” 実は「最もコスパが悪い」トラブル
スケボーパーツの中でも地味目なアクスルナット。
でもいったんトラブルを起こすと、一気に存在感を放つやっかいな奴に変身するのです。
どうにも外せない場合足回り一式の交換が必要
アスクルナットがどうやっても外せないほど潰れてしまったならば、それは最もコスパが悪いトラブルとなるでしょう。
というのもたった1個のアスクルナットのせいで
- トラック
- ベアリング
- ウィール
これらを一式買い替えなければならなくなるから。
たった一個のアスクルナット、値段にすれば\100程度。
そのせいで¥10,000近くの出費は馬鹿らしいですよねぇ。
気付きづらいので重症化しやすい
そして厄介なのが、アクスルナットのトラブルは目に見えて問題にならないことなんです。
例えば
- ベアリングが壊れた
- ウィールがパンクした
- ウィールが小さくなった
- トラックのハンガーが削れた
などのパーツ交換で、いざアクスルナットを外そうと思ったとき初めて
なにこれ外れねえぇぇぇぇ!!!………
と気付くわけです。
アクスルナットやシャフトの潰れは使用感に直接影響しないため、知らずのうちに手遅れになっていた…なんてことが多々あります。
アクスルナットの潰れを予防する方法
静かなる反逆者、アクスルナット。
トラブルを未然に防ぐためには、日々アクスルナットの状態をチェックする癖をつけるはもちろんですが、「潰れにくくなる対策」を講じておくのが吉ですね。
適切なアクスルナットの締め具合を覚えよう
アクスルナットの適切な締め具合は、シャフトに対し面一か、気持ちシャフトが出ている程度にしましょう。
シャフトだけが出ちゃっていると、シャフト先端のネジ山だけがどんどん潰れていきます。
こうなると、アクスルナットを外そうと無理に回しても、ナットがバカになるばかり。
力技で外すしかなくなってしまいます。



面一だとナットも一緒に削れては行くけど、「どうやってもナットが外れない!」という最悪の自体は大分防げるようになりますよ~。
「アクスルナットとシャフトを面一にしたは良いけど、ウィールのガタつきが大きいな…」という場合は、内側のワッシャーを追加して調整しましょう!
フリースタイル用品を使うのも一つの手段
前述した通り、フリースタイルではシャフトやアクスルナットを酷使します。
そのため、シャフト・ナットを保護できるアイディア商品が開発されています。
薄型アクスルナットを使う
薄型アクスルナットは、ウィールを外側にオフセットすることできるパーツです。
完全完璧がっつりと保護したい方は、「薄型ナット」使うのも一つの手かもですね🔥 pic.twitter.com/ZntGXf53mX
— にしのやすひろ@1週間1時間スケボー (@24nishi24) July 9, 2020
普通のアクスルナットは、ウィールからはみ出して取り付けられることがほとんどですよね。
でも薄型のアクスルナットを使うことで、アクスルナットとウィールをほぼ面一にすることができるようになります!



ここまでやればもうほぼ完璧にトラブルは防げるでしょう。
自分もフリースタイルデッキでは、長いこと薄型ナットを使っています。
ただ需要が少ないこともあってか、普通のナットに比べて値段が3倍程度と、ちょっとお高めなのがネックですね~。
ぶっちゃけここまでの対策は、フリースタイル以外では必要ないでしょう。
(逆に、フリースタイルもかじりたいのであれば必須っす!)
レアパーツですが、”こんな製品もあるよ”的に覚えておいて損はないでしょう。
今回の記事では、
- アクスルナットトラブルの解決方
- アクスルナットが潰れる理由
- アクスルナットの潰れを予防する方法
これらを紹介しました。
アクセルナットの問題に悩んでいる方に向けて、「アクスルナットトラブルの解決方・傾向と対策」についてお話させていただきました。
いざ新品パーツに交換しようとウキウキでも、「あれ!ナットが外れない!」という状況に陥ると、本当に萎えちゃいますよね…
この記事で紹介する解決法・予防方を実践すれば、ほとんど問題になることはないでしょう。
トラブルを恐れずガンガン練習して、スケボーを楽しんでいきましょー!
この記事があなたの参考になれば幸いです
(よかったらコメントも宜しくどうぞです~!)
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