
値段が安いスケボーが欲しい人
「スケボーを始めたいんだけど安いデッキはダメ? 1万円を超えるとちょっと手が出せない…最初はこんなのでもいいかな?とか考えたけど、スケボー経験者からみて大丈夫なものを教えて欲しい。」
こういった疑問にこたえます。
最初の一本にいきなり数万円を投入するのは確かに気が引けちゃいますよね…。実はこの記事を書いている私も実際「2000円の安いスケボー」から初めたクチです。それでも今では15年続く一番の趣味になっています(2020年現在)。この記事ではスケボー初心者向けに『値段が安くても納得できるスケボー』の選び方について書きました。Amazonに出品している「値段が安いスケボー10メーカー」を例に解説し、私のおすすめ激安スケボーも紹介していきます!
値段が安いスケボーのデメリット

いきなりですが、元も子も無いことを言います(笑)
大前提として、1万円を切る価格帯で全て満足できるスケボーを手に入れることは望めないと思ってください。やっぱりどこまで行っても、値段が安いスケボーは安いなりの品質です。
- 思い通りの場所に
- 思い通りのラインで
- 思い通りのスピードで
- 気持ちが良い使用感で
実際知識やスキルが付いてくると、なぜ有名ブランドのコンプリートデッキは2万円位するのか、体感として理解できるようになるんですよね。
ただ値段が安いスケボーには、単純に値段だけじゃない「強力な価値」を自分は感じています。
値段が安いスケボーのメリット

以前【ドンキetc.】安いコンプリートスケボーも有り!【条件付き】という記事の中で、こんな思いを文字にしています。
「トイデッキなんてゴミ同然」
「トイデッキを買うくらいならやらないほうが良い」なんて辛辣な声もあって、ぶっちゃけ正しい部分もあります。
でも「お金を理由にスケボーを諦める」という選択をさせるのは、スケーターとしてとっても残念。繰り返しになりますが、善し悪しを見極めて納得して選ぶのが一番大切です。あなたの優先順位と照らし合わせた上で、納得できるのならばトイデッキも十分選択肢に入れて良いでしょう。
実際私が最初に手にしたスケボーは、楽天セールで半額になった「2000円の激安コンプリート」です。
スノボ―のオフトレとしてスケボーを探していた自分にとって、続けるかも分からないスケボーに数万円も出す頭は最初からありませんでした。

でもスノボーをやめた今でも、スケボーは15年続く大切な趣味。もちろん今は自分の好みに合わせた、トータル2万円以上のコンプリートを組んでいます。
あの時「トイデッキを買うくらいならやらないほうが良い」というアドバイスをされていたら、こんなに面白い趣味に出会えていなかったかもしれないですね~。
もし「数千円の値段だったらスケボーやってみたいかも」と思う方がいれば、自分は進んで背中を押してあげようと決めています。
値段が安いスケボーの選び方

ただ「値段が安いスケボーは安いなりの品質」なのは確か。
自分は「安いスケボーでもいいよ~」と丸投げするのではなく、安いスケボーで出来ること出来ないことを教えた上で、あなた自身に納得して選んでもらうことを大切にしています。
【ドンキetc.】安いコンプリートスケボーも有り!で「絶対避けたい安いコンプリートスケボー」を見分ける「4つ」のポイントを紹介しているので、参考にしてみてください。
あらためてポイントをおさらいすると、
- ウィールは「PU(ポリウレタン)」であることを確認
「PVC(ポリ塩化ビニル)」はダメ! - トラックは「アルミニウム」であることを確認
「プラスチック(樹脂)」はダメ! - トラックのハンガー部分の堅牢度を確認
- デッキのコンケーブの有無
これらをしっかり抑えれば、大きく失敗することは少ないでしょう。
あなたがやりたいこと譲れないこと、優先順位と照らし合わせた上で「納得できるのならば」、ぜひ値段が安いスケボーも選択肢に入れて検討してみましょう!
値段が安いスケボー10メーカー徹底比較

ここからは、Amazonに出品されている低価格なスケボーを例に、
- 上記の「4つのポイント」の確認
- 経験者の自分ならどれを選ぶか
実際にあなたが選ぶときの参考にしてみてください!
YouFu:おすすめ度 ★★★★★

ウィール素材 | トラック素材 | ハンガー堅牢度 | コンケーブ |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
値段が安いスケボーの中でもレビュー数が多くて、しかも高評価なスケボーがYouFuです。板が折れやすかったりチップ(欠け)しやすいなどの批評も少なからずありますが、おおむね「値段の割に良い品質」だと評価されています。
特にこの価格帯でも足回りに不満が少ないのは、相当ポイントが高いです!うちの子供たちもYoufuですが、問題なく楽しめてます^^
奈良シルク:おすすめ度 ☆☆☆☆☆

ウィール素材 | トラック素材 | ハンガー堅牢度 | コンケーブ |
〇 | 〇 | × | × |
奈良シルクのスケボーは、”チープなハンガーの見本”といえる様な、ヒドイ品質のトラックが特徴です…悪いレビューの割合も多く、そのほとんどが「トラックが壊れた」といった調子。
さほど安くもなく、何の見どころもないコンプリートメーカーです。
NPET:おすすめ度 ★★★★☆
ウィール素材 | トラック素材 | ハンガー堅牢度 | コンケーブ |
ー | ー | 〇 | 〇 |
ウィールとトラックの素材については詳細表記がありませんでしたが、見たところ問題なさげ。足回りも可もなく不可もなくといったところで、初心者の最初の1本として申し分ないでしょう。
さらに気に入った点は「カッコいい所」!デッキのグラフィックだけじゃなく、黒地にロゴプリントのトラックとウィールは所有感がありますね~。「カッコよさ」が最優先項目なのは、スケボー初級者・経験者問わず共通認識です(笑)
OURLOVE:おすすめ度 ★★☆☆☆

ウィール素材 | トラック素材 | ハンガー堅牢度 | コンケーブ |
〇 | 〇 | モデルによる | 〇 |
それぞれのモデルごと、値段の差でトラックの品質が変わっている様子(?)です。
ただ同モデルのコンプリートでも違うトラックが付けられてる画像があったり、これまた有名ブランドやキャラクターを(おそらく)勝手に使ってる感じは信頼感に欠けますね~。
この値段で調整ツールが付いてくるのは魅力的ではあるけど…
Kaiser:おすすめ度 ☆☆☆☆☆

ウィール素材 | トラック素材 | ハンガー堅牢度 | コンケーブ |
× | 〇 | モデルによる | × |
驚異的な安さを誇るKaiserのスケボーですが、「とにかく進まない」というレビューが乱立してますね。それもそのはず、私が一番嫌いな「PVC(ポリ塩化ビニル)のウィール」だから。
少しでも使い物にしたいのなら、ウィールの交換とベアリングオイルは必須でしょうか。であれば、わざわざこのコンプリートを選ぶ理由は無いですね…
※コメントにて「Jさん」から実際使用した感想をお寄せいただきました。
少ない写真でしか判断できない中、詳細なレビュー助かりました~^^
Sefulim:おすすめ度 ★★★★☆

ウィール素材 | トラック素材 | ハンガー堅牢度 | コンケーブ |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
「値段の割に良く滑る」という肯定的な口コミと「すぐ壊れた」という否定的な口コミの両方があるのが気になります。もしかしたら品質にばらつきがあるかもしれません。
ただ、カタログスペック的には問題なさそうなこと、無条件交換の品質保証を公言していることから、そこまで悪くないメーカーだという印象を受けます。グラフィックもカッコよくて、調整ツールが付いてくるのも嬉しいコンプリートです。
BAYTTER:おすすめ度 ★★★★☆

ウィール素材 | トラック素材 | ハンガー堅牢度 | コンケーブ |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
調整ツールのほか、スケボー用バックが付いてくる充実のオプション。初めての一本には嬉しいコンプリートで、値段も安くレビューもおおむね好評です。
ただおそらく新古品を安く仕入れているメーカーの様で、「外装はやや破れがある」と公言しています。初期不良は交換してくれるようなので、「傷程度なら気にしないよ」って方にはコスパが良い一本になります。
CAPTAIN STAG:おすすめ度 ★☆☆☆☆

ウィール素材 | トラック素材 | ハンガー堅牢度 | コンケーブ |
× | 〇 | 〇 | ー |
ショッピングページの商品詳細には「PUウィール」と書いていますが、オフィシャルサイトの説明では「PVC」の表記があります。ダメウィール決定です!(一応、ひとつ上の価格帯のモデルはちゃんとPUウィールのようです。)
ニーズに合わせて価格帯が選べるのは良い点ですが、何がどう変わるのか素人でも分かるように説明してほしかったところ…。それなりのアウトドアブランドなのでちょっと残念かな~。
Tianyan:おすすめ度 ★★☆☆☆

ウィール素材 | トラック素材 | ハンガー堅牢度 | コンケーブ |
○ | ー | ー | 〇 |
対荷重が高いトラックを売りにしていますが、実際のコンプリート写真では肉薄なトラックが使われてるモデルもあり、ちょっと信頼性に欠けます。
具体的なスペック詳細もほとんど明記されてないので、安さだけで買うと「思ってたんと違う!」ってなりがちなパターンかと。
SilverFox:おすすめ度 ★★★★★

ウィール素材 | トラック素材 | ハンガー堅牢度 | コンケーブ |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ドン・キホーテ、トイザらス、総合スポーツショップなどの量販店で激安スケボーを見かけることも多いですよね。その中で「唯一及第点といえる」のが、このスーパースポーツゼビオやスポーツデポで取り扱うSilverFoxです。
SilverFoxはローラースケート・インラインなどのローラースポーツ総合メーカー。ラウンドワンなどにレンタルシューズを納品しているメーカーなので、信頼性も品質もぜんっぜん問題なしです。
やっぱり素性がはっきりしてるメーカーのスケボーは、使っていて安心して身を任せられる感覚になります。
以上がスケボー経験者の私からみた「値段が安いデッキ」の選び方になります。
参考までに、以下3点がおススメしても大丈夫かなというメーカーになりますね!
いずれのコンプリートも、「価格の割にはそこそこ」といった感じ。正直すべてのニーズに答えられる品質かと言われれば、やっぱり「それは無い」と答えるでしょう。
繰り返しになりますが、値段が安いデッキを購入対象に入れる場合、
- あなたの優先順位をはっきりさせて
- あなたが納得できる選択をすること
これが大切だと思っています。
値段が安いスケボーの選び方まとめ

今回の記事では
- 値段が安いスケボーの「強力な価値」
- 安くても納得できるスケボーの選び方
- 値段が安いスケボー10メーカー徹底比較
これらを紹介しました。
これからスケボーを手に取ってみたい、試してみたいという方にとって、値段は大きいハードルになります。安いことが悪いのではなく、大切なのは「なぜ安いのかを理解し、そして納得して選ぶ」ことだと理解しましょう。値段が安いスケボーは、その敷居を解消し、スケーターとしての一歩を踏み出すための偉大なツールのひとつとなります。
この記事が、あなた自身が納得できるスケボー選びの参考になれば幸いです
(よかったらコメントも宜しくどうぞです~!)
コメント
初めてまして、HP楽しく見さしてもらってます。
Kaiserは2〜3年前の話ですが、定価5千円クラスはコンケープ気持ち有りますよ。あとブッシュが柔らかです。キングピンがハンガーより出てます。
アクセルナット緩めればそれなりに進みます。
定価3千円クラスがフラットでベアリングが回りにくいタイプ、トラックの形状がチョット変わってます。
某ショッピングのレビューはこの2つが混ざっているように思えます。
5千円、3千円クラス両方持って魔改造して遊んでいる者より。〜
すいません更に追加情報です。
Kaiserはこのブログに載ってるのは耐荷重80kgです。
自分が持っているこれの前に発売された2つのは耐荷重70kgです。
他のに比べると軽い?です。
自分が持っている気持ちコンケープがある方のウィールはPVCですが、フラットの方はデッキの先端が尖がっていて、プラスチックの様な硬いウィールで、ブッシュも硬いです。
あと、アクセルナット・キングピンは普通のサイズですが、ハードウェアのナットが小さい可能性があります。(分解しすぎてチョットうろ覚えです。)
重ね重ねそして長々とすいません。
すいません訂正があります。メーカーHPで確認したら
どちらも参考上代5千円でした。
KW-995A・B・Cがコーンケイプある方
KW-994A・B・Cがフラットの方
になります。
間違えてしまい申し訳ありませんでした。
貴重な実際の使用情報ありがとうございます~!本文でも引用させて頂きます。
激安デッキは失敗しても後悔が少ない分、いじり倒すには良い素材かもしれませんね^^