
値段が安いスケボーが欲しい人
「スケボーを始めたいんだけど安いデッキはダメ? 1万円を超えるとちょっと手が出せない…最初はこんなのでもいいかな?とか考えたけど、スケボー経験者からみて大丈夫なものを教えて欲しい。」
こういった疑問にこたえます。
最初の一本にいきなり数万円を投入するのは確かに気が引けちゃいますよね…。実はこの記事を書いている私も実際「2000円の安いスケボー」から初めたクチです。それでも今では18年続く一番の趣味になっています(2023年現在)。この記事ではスケボー初心者向けに『値段が安くても納得できるスケボー』の選び方について書きました。Amazonに出品している「値段が安いスケボー9メーカー」を例に解説し、私のおすすめ激安スケボーも紹介していきます!
値段が安いスケボーのデメリット

いきなりですが、元も子も無いことを言います(笑)
大前提として、1万円を切る価格帯で”全てに満足できるスケボー”を手に入れることは望めないと思ってください。やっぱりどこまで行っても、値段が安いスケボーは安いなりの品質です。
実際知識やスキルが付いてくると、なぜ有名ブランドのコンプリートデッキは2万円位するのか、体感として理解できるようになるんですよね。
- 思い通りの場所に
- 思い通りのラインで
- 思い通りのスピードで
- 気持ちが良い使用感で
このように手足の一部になったような操作感は、やっぱり一流の品質を持つスケボーには敵わない部分だなと感じます。
それでも、値段が安いスケボーには、単純に値段だけじゃない「強力な価値」を自分は感じています。
値段が安いスケボーのメリット

以前【ドンキetc.】安いコンプリートスケボーも有り!【条件付き】という記事の中で、こんな思いを文字にしています。
「トイデッキなんてゴミ同然」
「トイデッキを買うくらいならやらないほうが良い」なんて辛辣な声もあって、ぶっちゃけ正しい部分もあります。
でも「お金を理由にスケボーを諦める」という選択をさせるのは、スケーターとしてとっても残念。繰り返しになりますが、善し悪しを見極めて納得して選ぶのが一番大切です。あなたの優先順位と照らし合わせた上で、納得できるのならばトイデッキも十分選択肢に入れて良いでしょう。
実際私が最初に手にしたスケボーは、楽天セールで半額になった「2000円の激安コンプリート」です。
スノボ―のオフトレとしてスケボーを探していた自分にとって、続けるかも分からないスケボーに数万円も出す頭は最初からありませんでした。

でもスノボーをやめた今でも、スケボーは15年続く大切な趣味。もちろん今は自分の好みに合わせた、トータル2万円以上のコンプリートを組んでいます。
あの時「トイデッキを買うくらいならやらないほうが良い」というアドバイスをされていたら、こんなに面白い趣味に出会えていなかったかもしれないですね~。
もし「数千円の値段だったらスケボーやってみたいかも」と思う方がいれば、自分は進んで背中を押してあげようと決めています。
値段が安いスケボーの選び方

ただ「値段が安いスケボーは安いなりの品質」なのは確か。
自分は「安いスケボーでもいいよ~」と丸投げするのではなく、安いスケボーで出来ること出来ないことを教えた上で、あなた自身に納得して選んでもらうことを大切にしています。
【ドンキetc.】安いコンプリートスケボーも有り!で「絶対避けたい安いコンプリートスケボー」を見分ける「4つ」のポイントを紹介しているので、参考にしてみてください。
あらためてポイントをおさらいすると、
- ウィールは「PU(ポリウレタン)」であることを確認
「PVC(ポリ塩化ビニル)」はダメ! - トラックは「アルミニウム」であることを確認
「プラスチック(樹脂)」はダメ! - トラックのハンガー部分の堅牢度を確認
貧弱な作りに要注意! - デッキのコンケーブの有無
プレス技術は品質に直結!
これらをしっかり抑えれば、大きく失敗することは少ないでしょう。
あなたがやりたいこと譲れないこと、優先順位と照らし合わせた上で「納得できるのならば」、ぜひ値段が安いスケボーも選択肢に入れて検討してみましょう!
値段が安いスケボー9メーカー徹底比較

ここからは、Amazonに出品されている低価格なスケボーを例に、
- 上記の「4つのポイント」の確認
- 経験者の自分ならどれを選ぶか
これらの目線で比較検証していきます。
実際にあなたが選ぶときの参考にしてみてください!
HG HGONG HGONG:おすすめ度 ★★★☆☆

ウィール素材 | トラック素材 | ハンガー堅牢度 | コンケーブ |
〇 | 〇 | × | ○ |
製品概要画像では一見問題なさそうなパーツ構成。だけどレビューで実製品を見ると、実際は超チープなトラックが付いているようです…使っているパーツと違う画像を提示するのは、ちょっと信頼感下がっちゃいますねぇ。
とはいえこの手のトラックでありがちな”壊れたレビュー”は見当たらなかったので、使えないほどの品質ではなさそう。この価格帯で工具と簡単なバックがついてくるのも悪くないっすね!がっつりトリックを練習する前の段階、お試しの一本としては有りかなって感じます!
EKL SKATE PARK:おすすめ度 ★★★★☆

ウィール素材 | トラック素材 | ハンガー堅牢度 | コンケーブ |
○ | ○ | 〇 | 〇 |
関西で3店舗のパークを運営している『EKL SKATE PARK』のお墨付きがついた格安コンプです。この価格帯ではまず無い『6つのサイズ展開』と『その全ての詳細スペック紹介』がマジ親切!そもそも謎の中華業者の怪しい日本語に比べたら、信頼感は雲泥の差ですわな…
欠点を上げるとしたら、海外在庫から大量並行輸入で仕入れているようで、若干品質にばらつきがあるところ。特にデッキテープの貼り方が雑かな~ってレビューがちょいちょいありますが、まあ粗探しみたいなもんですね。この価格・この品質で文句言ったらバチが当たりますw
WHOME:おすすめ度 ★★★☆☆

ウィール素材 | トラック素材 | ハンガー堅牢度 | コンケーブ |
〇 | 〇 | ○ | ○ |
この価格帯でならそこそこいい感じかと!工具もついてくるし、トラックハンガーも丈夫な作りです。ウィールとトラックにプリントされーの、デッキグラフィックもいっぱい選べて、見た目がいいのがかなりポイント高いですな!
ただ若干パーツに”古さ”を感じるかな?デッキのビス穴が『オールドデッキ』の間隔で空いているので、トラックの付替えには加工が必要になるし、コンケーブも弱くてトレンド感はないです。ここらへんが許容できるなら、なかなか使えるデッキだって感じます!
NPET:おすすめ度 ★★★★☆

ウィール素材 | トラック素材 | ハンガー堅牢度 | コンケーブ |
○ | ○ | 〇 | 〇 |
ウィールとトラックの素材については詳細表記がありませんでしたが、見たところ問題なさげ。足回りも可もなく不可もなくといったところで、初心者の最初の1本として申し分ないでしょう。
さらに気に入った点は「カッコいい所」!デッキのグラフィックだけじゃなく、黒地にロゴプリントのトラックとウィールは所有感がありますね~。「カッコよさ」が最優先項目なのは、スケボー初級者・経験者問わず共通認識です(笑)
Kaiser:おすすめ度 ☆☆☆☆☆

ウィール素材 | トラック素材 | ハンガー堅牢度 | コンケーブ |
× | 〇 | モデルによる | × |
驚異的な安さを誇るKaiserのスケボーですが、「とにかく進まない」というレビューが乱立してますね。それもそのはず、私が一番嫌いな「PVC(ポリ塩化ビニル)のウィール」だから。
少しでも使い物にしたいのなら、ウィールの交換とベアリングオイルは必須でしょうか。
正直おすすめしませんが、コンプリートデッキとしてこれ以上安い製品は無いのも確か。「とにかく安いものが良い!」と覚悟を決めるなら、選択肢のひとつになるでしょう。
※コメントにて「Jさん」から実際使用した感想をお寄せいただきました。
Amrgot:おすすめ度 ★★★★★
ウィール素材 | トラック素材 | ハンガー堅牢度 | コンケーブ |
〇 | ○ | ○ | 〇 |
安さ・品質・グラフィック、もろもろ比較検証した中でも、Amrgotのデッキはかなり優等生ですこれ!特にグラフィックが豊富な上に、どれもカッコよくて「すげえな…」ってなってます。重箱の隅をつつけば、オールドデッキの穴間隔なので、パーツの付替えには対応しにくい短所はあります。
とはいっても、もし本格的に続けるなら全部取っ替える価格帯のデッキですからね。『自分が初心者ならどれを買う?』と聞かれたら、余裕で選択肢の上位に入るっす。『安さ&カッコよさ』って優先度高いですからね!
METROLLER:おすすめ度 ★☆☆☆☆

ウィール素材 | トラック素材 | ハンガー堅牢度 | コンケーブ |
〇 | △ | ✕ | 〇 |
めっちゃ安いのにグラフィックが豊富で工具付きなのが良い、そして写真で見る限り質も良さそう!と期待できるデッキでした。『でした』!!!一見ちゃんと丈夫なトラックの設計に見えるんですが、レビューでは写真つきで破損報告が乱発です…素材はアルミって書かれてるけど、その質とか肉厚に問題有りな低品質トラックで間違いなし!
デッキ自体の”ねじれ”もエグいのがあって、B品を安価で大量に仕入れてる説がありますね。品質のばらつきは相当ありそう。まあ安いんで、ガチャしたい人はぜひ!w
Sefulim:おすすめ度 ★★★☆☆

ウィール素材 | トラック素材 | ハンガー堅牢度 | コンケーブ |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
「値段の割に良く滑る」という肯定的な口コミと「すぐ壊れた」という否定的な口コミの両方があるのが気になります。もしかしたら品質にばらつきがあるかもしれません。
ただ、カタログスペック的には問題なさそうなこと、無条件交換の品質保証を公言していることから、そこまで悪くないメーカーだという印象を受けます。グラフィックもカッコよくて、調整ツールが付いてくるのも嬉しいコンプリートです。
SilverFox:おすすめ度 ★★★★★

ウィール素材 | トラック素材 | ハンガー堅牢度 | コンケーブ |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ドン・キホーテ、トイザらス、総合スポーツショップなどの量販店で激安スケボーを見かけることも多いですよね。その中で「唯一及第点といえる」のが、このスーパースポーツゼビオやスポーツデポで取り扱うSilverFoxです。
SilverFoxはローラースケート・インラインなどのローラースポーツ総合メーカー。ラウンドワンなどにレンタルシューズを納品しているメーカーなので、信頼性も品質もぜんっぜん問題なしです。
やっぱり素性がはっきりしてるメーカーのスケボーは、使っていて安心して身を任せられる感覚になります。
以上がスケボー経験者の私からみた「値段が安いデッキ」の選び方になります。
参考までに、以下3点がおススメしても大丈夫かなというメーカーになりますね!
いずれのコンプリートも、「価格の割にはそこそこ」といった感じ。正直すべてのニーズに答えられる品質かと言われれば、やっぱり「それは無い」と答えるでしょう。
繰り返しになりますが、値段が安いデッキを購入対象に入れる場合、
- あなたの優先順位をはっきりさせて
- あなたが納得できる選択をすること
これが大切だと思っています。
スケボー初心者がコンプリートデッキと併せて揃えたいグッズ4選!

スケボーを始める初心者にとって、コンプリートデッキ以外にも揃えたい大切なアイテムがあります。以下は、初心者が検討すべきおすすめのスケボーグッズ4選です。
- スケートシューズ
- スケートツール
- ヘルメット・プロテクター
- スケートバック
これらは必ず揃えなければならないわけではありませんが、小さいストレスを無くしたり、安全で快適なスケボーをサポートしてくれるものたち。
あなたの状況や必要性に応じて、これらのおすすめアイテムも検討してみてください。
スケシューでさらに快適に!

スケシューは、スケボーをさらに楽しいものにするのに大いに役立つアイテムです。操作性や使用感、安全性に大きな影響を与えるからです。
スケシューの特徴のひとつは、ソールが平らで比較的薄いことです。この造りにより、デッキの反りや地面からの振動を感じやすくなります。

この足裏から伝わってくる直感的な情報が、「スケボー楽しい!」と感じるキモの部分なんですわ! もちろん耐久性も、普通のスニーカーとは段違い。
スケシューを履くことで、初心者はよりスケボーの楽しさを肌で感じ、安心して練習に取り組めるんです。
スケシューによる楽しく安全で快適なスケボー体験は、練習の成果をより最大限に引き出してくれるでしょう。
スケートツールはあると安心・ないと後悔

スケボー愛好者にとって、スケートツールは欠かせないアイテムです。
スケボーの調整やメンテナンスに必要な多くの工具をオールインワンに詰め込み、効率的な作業を実現する役立つ道具です。

実際デッキをいじってみて、各パーツの役割とか調整で動きがどう変わるかを経験するのもマジ重要でっせ。
自宅に既にスパナやドライバーがある場合、スケートツールは必ずしも必要ではありません。
しかしスケートツールはコンパクトで携帯性もいいので、ぜひカバンに忍ばせておきましょう。
セッション中にトラブルが発生したとき「あってよかった~!」と感じる道具No.1です。
ヘルメット・プロテクターで『メンタル』も守ろう

スケボーを始める初心者にとって、ヘルメットやプロテクターは用意しておいて損はないアイテム。
特にヘルメット着用が義務付けられているスケートパークで練習する場合はマストで揃えましょう。
個人的にこれらの装備は、安全面やルール面だけでなく『メンタル面』でも非常に頼りになります。

ビビらないで思いっきり練習できるから、実際スキルアップの速さに影響するっす。
外見や重さを気にする理由からヘルメットを着用しない人もいますが、最近では軽量かつスタイリッシュなデザインの製品も多くあります。
オリンピックをきっかけに競技面からの普及も進み、今では標準的なアイテムになっていますよ!
スケートバッグはなにかと便利

スポットまでの移動に自転車や電車を使うなら、スケートバックはめちゃくちゃ役に立つマストアイテムです。
私のおすすめは、背負える袋状のバッグです。両手が使えて便利なのはもちろん、公共交通機関では不要なトラブルを防ぐことにも繋がります。

一般の人からしたら、傷だらけ汚れだらけのデッキは決して快適なものじゃ無いないですからね。
また、スケボーを入れないときは折りたたんで、普通のメッセンジャーバッグとして使えるデザインのバックもあります。ワイも普段遣いでお世話になってますよ!
Q.これまで買ったスケート関連のもので一番のお気に入りのもの、買ってよかったものは何ですか?
— にしの@スケーター応援ブロガー (@24nishi24) October 4, 2023
ワイはもう10年使っているマモミの「スケートイレバッグ」。収納は小さいけどちょいスケには十分。メッセンジャーバックにもなって良き!もうボロボロなんだけど、グッと来る代替品がないんだよなぁ🤔 pic.twitter.com/3tG0Oo8arc
スケートバックは車を使うことが多い人にはあまり必要ないですが、遠征や他人の車にスケボーを積むときなどの備えとして、持っておくのもいいかもしれませんね!
値段が安いスケボーの選び方まとめ

今回の記事では
- 値段が安いスケボーの「強力な価値」
- 安くても納得できるスケボーの選び方
- 値段が安いスケボー9メーカー徹底比較
これらを紹介しました。
これからスケボーを手に取ってみたい、試してみたいという方にとって、値段は大きいハードルになります。安いことが悪いのではなく、大切なのは「なぜ安いのかを理解し、そして納得して選ぶ」ことだと理解しましょう。値段が安いスケボーは、その敷居を解消し、スケーターとしての一歩を踏み出すための偉大なツールのひとつとなります。
この記事が、あなた自身が納得できるスケボー選びの参考になれば幸いです
(よかったらコメントも宜しくどうぞです~!)





コメント
初めてまして、HP楽しく見さしてもらってます。
Kaiserは2〜3年前の話ですが、定価5千円クラスはコンケープ気持ち有りますよ。あとブッシュが柔らかです。キングピンがハンガーより出てます。
アクセルナット緩めればそれなりに進みます。
定価3千円クラスがフラットでベアリングが回りにくいタイプ、トラックの形状がチョット変わってます。
某ショッピングのレビューはこの2つが混ざっているように思えます。
5千円、3千円クラス両方持って魔改造して遊んでいる者より。〜
すいません更に追加情報です。
Kaiserはこのブログに載ってるのは耐荷重80kgです。
自分が持っているこれの前に発売された2つのは耐荷重70kgです。
他のに比べると軽い?です。
自分が持っている気持ちコンケープがある方のウィールはPVCですが、フラットの方はデッキの先端が尖がっていて、プラスチックの様な硬いウィールで、ブッシュも硬いです。
あと、アクセルナット・キングピンは普通のサイズですが、ハードウェアのナットが小さい可能性があります。(分解しすぎてチョットうろ覚えです。)
重ね重ねそして長々とすいません。
すいません訂正があります。メーカーHPで確認したら
どちらも参考上代5千円でした。
KW-995A・B・Cがコーンケイプある方
KW-994A・B・Cがフラットの方
になります。
間違えてしまい申し訳ありませんでした。
貴重な実際の使用情報ありがとうございます~!本文でも引用させて頂きます。
激安デッキは失敗しても後悔が少ない分、いじり倒すには良い素材かもしれませんね^^