チョコレートのデッキに興味がある人
「チョコレートデッキの特徴ってどんなんだろう。お店にもいっぱい並んでるし、使ってる人もたくさん見るんだけど、初心者でも使いやすいデッキなのかな?」
こういった疑問に答えます。
チョコレート(CHOCOLATE)のデッキに興味があるけど、ほかのブランドも魅力的で迷っていませんか?
この記事ではブランドの歴史やデッキの特徴など、チョコレートに関する情報を網羅的に紹介しています。
ぜひチョコレートのデッキ購入を決める判断材料にしていただければと思います。
全体的に肩肘張らないというか、ユルい感じ・チルい感じがチョコレートの真骨頂。
めっちゃくちゃ上手いんだけど、どこか我々と同じ『いちスケーター目線』があって、親近感覚えるわぁ。
等身大のクールさを体現し続ける「チョコレート」が気になるあたり、あなたに本物を見る目がある証拠です…!
最後までお読みいただき、バチバチに調子が良いチョコレートのデッキを手にするキッカケにしてください。
チョコレートはスケーターファーストの理念を貫くデッキブランド
チョコレートは、先立って人気を博していたガールの姉妹ブランドとして、1994年に設立されました。
ガールは人気のプロスケーターであるリック・ハワードとマイク・キャロルの2人が立ち上げたブランド。
わずか1年で絶大な人気を得たガールのプロライダーを増員する際に、ブランドのテイストを細分化するため、新たに作られたのがチョコレートです。
当初は白人スケーターを集めたガール、有色人種スケーターが所属するチョコレートという住み分けだった様子。
今では考えられない切り口ですw
もちろんこれは世論への皮肉であり、彼ら自身が人種による差別を冗長している現実はありません。
現在では、都会的なブランドイメージを共通項としつつ、ガールは「正統派で先進的」、チョコレートは「ヤンチャでバラエティに富む」という印象を受けるマーケティング展開をしています。
チョコレートはスモールカンパニーブームの火付け役
80年代から90年代初頭のスケートシーンは巨大資本のビックカンパニーが台頭している時代でした。
そこに風穴を開けたのがガールやチョコレート。
友人のアパレルブランドの倉庫の一角を借りて始まった小さい会社でした。
そのアパレルブランドはXLARGEだったりします。
ビジネスだけではない「スケーターによるスケーターのための展開」や、ストレートに「自分たちがカッコいいと信じるスタイル」を貫いたガール&チョコレート。
ビックカンパニーに立ち向かう姿勢が、当時のキッズたちにめっためたにブッ刺さったんですね~。
現在ではチョコレートもビックカンパニーと言われる規模に成長しましたが、信念は未だぶれていません。
あくまで『スケーターファースト』の態度を取り続ける、超人気ブランドです。
『CHOCOLATE SKATEBOARDS(チョコレートスケートボード)』
Official Website:https://chocolateskateboards.com/
Instagram:https://www.instagram.com/chocolateskateboards/
Facebook:https://www.facebook.com/Chocolateskateboards/
YouTube:https://www.youtube.com/user/crailtap
チョコレートデッキの特徴とは?緩めの形状でチルスタイルにピッタリ
チョコレートは初心者にもオススメしやすいブランドのひとつ。
比較的まろやかなコンケーブと緩めのキックを持つシェイプが特徴です。
まだ好みがはっきりしていない段階でもクセを感じにくいから、初めてでも乗りやすいっていう人が多い印象があるよ!
上級者からみても、コンケーブの緩さはフットポジションの入れ替えがやりやすいメリットがあります。
ノーズが小さめという特徴も相まって、デッキ前後の使い心地に差が少ないのも特徴的ですね。
ノーリーやスイッチスタンスを多用するようなトリッキーなスタイルのスケータからも好まれています。
単発のハンマートリックをバチコーン!というよりは、軽いスタイルでいくつかのトリックをつないでいく。
そんなおしゃれでチルな雰囲気がチョコレートデッキを操る醍醐味かなって感じます!
ブランドの傾向としてはこんな感じですが、シグネチャーモデルはこの限りではないし、標準的なチームモデルでも数種類のコンケーブで展開している場合があります。
使用感のとらえ方も人それぞれなので、あくまで「そういう傾向がある」程度で参考にしてください。
できるならお店で実物を踏み踏みさせてもらうと良いんだけどねぇ~。
通販の場合でも、ショップの好意でキックやコンケーブの強さを明示してくれているお店があるよ!
カリフォルニアストリートやアーリーウープの商品ページを参考にしてみてちょ!
キックやコンケーブの強さがどんな影響を与えるのかは、【初心者向け】スケボーパーツの選び方解説!【おすすめも紹介】で具体的に解説しています。合わせてご覧になって見てください。
デッキシェイプは直接トリックスキルに影響する部分じゃないけど、乗っててどう感じるかの『味』を左右する大切な要素だと感じます。
良し悪しではなくて、「自分はこんなデッキが好き!」っていう感性を磨いていくと楽しいはずよ!
もしあなたが、リラックスしたスケートスタイルだったり、ゆったりしたチルい滑りが好きなのであれば、ぜひこの機会にチョコレートのデッキに乗ってみてください。
\チョコレートのデッキを見る/
軽さと反発を追求したチョコレートのデッキ【ポップシークレット】
さらにチョコレートには、”より軽く・より高反発に”を実現したテクノロジーデッキライン『ポップシークレット』があります。
デッキ表面に、丈夫なグラスファイバーシートを使用しているのが特徴的。
堅牢な素材を組み合わせた副産物として、通常木材の7プライで製造されるデッキを一枚少ない6プライで製造可能にし、少ない質量で充分な耐久性を担保したのです。
姉妹ブランドのガールからもポップシークレットデッキが出てますね。
軽くて丈夫で良く弾く良いデッキです…!
値段もそこまでかわらないよ。
軽くて弾くデッキを使ったからといっていきなり上手くなる訳じゃないのが悔しいですが、『無駄に疲れない・乗ってて楽しい』ってゆう使い心地は、モチベーション保つのにとっても役に立つんですよね。
チョコレートのポップシークレットデッキは、上達を目指すあなたをしっかりサポートしてくれるでしょう。
\ポップシークレットのデッキを見る/
チョコレートはデザインの側面からも業界の風向きを変えた
デッキのクオリティーもさることながら、チョコレートといえばやっぱりオシャレなデザインがいいんですよ!
チョコレートといえばこのロゴ。
通称『チャンクロゴ』と言われるこちらをデザインしたのが、グラフィックアーティスト のエヴァン・ヒーコックス。
今では著名デザイナーとなった彼ですが、まだ無名時代だった当時、いち早く才能を見抜きアートディレクションを依頼したのがチョコレートでした。
正統派のガールに対し、多様性とフックに富むアート性があるスケートブランドと認知されたのは、まさにエヴァン・ヒーコックスの功績だといえるでしょう。
その当時、ドクロとかドラゴンとかちょっと野暮ったいデザインが多かったスケボー業界。
そこにポップアートやファインアートを取り入れて、アンバーなイメージにガラッと変えたのが、この時代のガールとチョコレートなんだな~。
デッキだけではなく、アパレル展開も前衛的でスタイリッシュ。
シンプルなTシャツ一枚羽織っただけでも、洗練されたブランドイメージが思う存分発揮されててビシッと決まっちゃうんだよね。
やっぱロゴがカッコいいブランドはどんなアイテムもカッコよくなる法則、まちがいねえっす…
\チョコレートのアパレルを見る/
チョコレートの名前を歴史に刻む名作ビデオ3選
爆発的にチョコレートが人気を博した背景には、都会的なグラフィックのほかに、固定観念を覆した『映像作品』の功績を語らねばならないでしょう。
チョコレートの映像ディレクター『スパイク・ジョーンズ』は、今やハリウッド映画監督として活躍する超大物。
スケートムービーはストーリー展開も見どころの一つですが、スパイク・ジョーンズの『世界観へのこだわり』はすごいことになってます。
ビデオでいかにインパクトを残すか、ほかブランドとどんな差別化を戦略を取るか。
今以上にフルレングスのスケビが重要視されてた時代です。
チョコレートライダーのスキルが超一流なのは大前提ではありますが、スパイク・ジョーンズの既成概念をぶっ壊す発想との掛け合わせは、さらなる説得力をもたらしました。
チョコレートの破天荒なブランドイメージが『視覚』としてスケートキッズ達に突き刺さったんです。
LAS NUEVE VIDAS DE PACO(1995)
シンプルで短いスケートムービーに必要な要素は、素敵なスケートトリックだと思っていました。ただ、スパイクジョーンズはそれ以上のことをやらないと満足しないみたい…
謎に唐突な西部劇仕立ての演出…スケボーとの関連性が感じられず、結構賛否両論な”迷作”ですww
スケートシーンのスキル・スタイルは折り紙付きなんだけどもね!
それでもファンク・ソウル・ラテンロック、さらにはレゲエ ・エスニックミュージックなどなどの折衷的な音楽は、チョコレートの多様性をよく表しています。
ある意味、この雑多さがチョコレートらしさ、なんでしょうかね!?そう解釈しないと消化しきれませんww(ワイは好きですよ!)
HOT CHOCOLATE(2004)
個人的にチョコレートで一番好きなビデオ。
インタビューを交え、新生チョコレートチームをドキュメンタリータッチで追いかける斬新な構成でした。
比較的淡々としたテンションで進んでいくんですが、この空気感がリアル。
チョコレートチームの日常を切り取ったような臨場感でめっちゃ没入しちゃいます。
ワイは31:56からのクリス・ロバーツが好きすぎる…マニュアルの使い方がえげつないです…
そしてHOT CHOCOLATEで見ておくべき有名シーンと言えば、『燃えるスケートボード』。
そう、文字通り、物理的に燃えているスケボーで滑っていますwwこのインパクトは一見の価値があります!
全体的に静かな熱量で満たされてる作品。
スパイク・ジョーンズの引き出しの多さに脱帽やでぇ…
PRETTY SWEET(2012年)
スケートムービーの世界遺産です、これは。
姉妹ブランドの「ガール」とタッグを組んで制作されています。
スケーター・スケートスキル・スポット・構成・構図・編集、スケートビデオ制作にまつわる全ての要素で、これ以上は望めないのではないか?というクオリティー。
短くないスケビなんだけど、細部まで作り込まれたスムーズな映像とテンポの良さで、すごい情報量をライトタッチに見れるんですよね。
飽きる瞬間がないけど疲れない。
”スケボーはアートだ”とよく言われるところですが、PRETTY SWEETは表現方法にとどまらない”カルチャードキュメンタリー映像”として訴えかけてくる強さがあります。
視聴後の満足感はまさにハリウッド級です…必見。
チョコレートは等身大なスケーターのクールさを体現し続けるブランド
今回の記事では、
- チョコレートの歴史
- チョコレートデッキの特徴
- チョコレートの名作ビデオ
これらを紹介してきました。
姉妹ブランドであるガールと対で語られることが多いチョコレートですが、デッキシェイプもブランドスタンスも、ひと回り自由度が高いブランドだという印象を受けます。
もしかしたら、短期間で急激に大きくなってしまったガールに自ら潰されてしまわないよう、信念を再認識できるような場所が作りたかったのかもしれません。
有名ブランドのなかでも特に、われわれ末端スケーターに近い目線を感じるな、親近感を覚えるなと思う秘密が、そのあたりにあったりするのかな?しらんけど!
チョコレートをまだ使ったことがないあなたも、スケボーの教養のひとつとして学んでいただき、デッキを選ぶときの判断材料として使ってくれれば嬉しいです!
この記事があなたにとって、バチバチに調子が良いチョコレートのデッキを手にとってみるキッカケになってくれれば幸いです!
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