
子供にスケボーを買おうと思っている人
「うちの子供がスケボーに興味を持っているけど、初心者の子に合うスケボーはどんなのだろう?続けさせるコツも知りたいな。親子で楽しむ趣味にも良さそうだな~。」
こういった疑問に答えます。
私はスケボー歴15年の間に、たくさんの親子スケーターと家族ぐるみでお付き合いしていました。
この記事では、「お子さんに合うスケボーの選び方」「一緒に揃えておきたいもの」、そして「スケボーは親子で楽しめる趣味であること」を解説していきます。
オリンピック競技への採用、また例のウィルスが蔓延した中で、密を避けられるアクティビティーとして注目されているスケボー。
ぜひこの記事を読んで、お子さんにピッタリのスケボーを選び、そして健康的な親子共通の趣味として楽しんでみてはいかがでしょうか!
初心者の子に合うスケボーの選び方は?

近年スポーツとしても認知が広まってきているスケボー。
キッズスケーターの増加に伴い、各ブランドも子供用サイズのデッキを幅広く取りそろえるようになりました。
身体に合わないデッキサイズでは、扱いやすさや上達度に影響が出てきます。
お子様の体格に合ったデッキサイズ選びは、とても大切な要素になります。
まずはデッキサイズを決めよう

一般的にデッキのサイズは、横方向の「太さ」をインチで表記しています。
デッキのサイズは身長と照らし合わせて決めることも多いですが、私の場合「足のサイズ」を基準に選ぶことをおすすめしています。
やっぱりデッキを直接コントロールするのは足ですからね。

自分は身長174cmですが、足が24.5cmと小さめ。
身長にあわせた8インチを長らく使っていましたが、7.75インチまでサイズを落としたら技の調子が良くなりましたよ!
もちろん足のサイズもあくまでも目安。
たとえば身長や足の大きさが同じような人でも、それぞれの好みやスタイルによって、デッキサイズが全く違うのが普通なんですよね。
ただ、自分の好みがまだハッキリ分からない最初期の段階であれば、以下の表に照らし合わせてデッキサイズを選べば失敗が少ないかなと思います。
足の大きさ | デッキサイズ | 参考年齢 |
~19cm | ~6.875インチ | ~7歳 |
20cm | 6.875~7インチ | 8歳 |
21cm | 7~7.25インチ | 9歳 |
22cm | 7.25~7.5インチ | 10歳 |
23cm | 7.5~7.625 | 11歳~ |
デッキに合わせたトラックサイズを確認

デッキサイズが決まれば、それに合わせてトラックのサイズも決まります。
トラックブランドによってサイズ表記の方式が異なるので、以下の表でしっかりチェックして照らし合わせましょう!
デッキサイズ | トラックブランド/トラックサイズ |
~7 | インディペンデント/109 |
7~7.5 | インディペンデント/129 サンダー/143 |
7.25~7.625 | インディペンデント/129 サンダー/145 ベンチャー/5.0 |
ちなみに、トラックがスケボーパーツの中で一番長持ちするパーツ。
対応デッキサイズ内でも大きめのトラックを選ぶことで、デッキを大きくしても使いまわすことができます!
お子さんの成長は早いですからね~。
その他のパーツについては、大人でも子どもでも選び方に差はありません。
こちらの【初心者向け】スケボーパーツの選び方解説!【おすすめも紹介】で各パーツの役割や選び方を解説しています。
ぜひ合わせてチェックしてみてください。
なるべく予算を押さえる方法は?

お子さんが複数人いるご家族や、「うちの子は飽き性だから続けるか心配…」なんて場合、出来る限り初期投資は押さえたいですよね。
スケボーを買う時の選択肢は大きく分けて、
- パーツを自由にセレクトする「バラ買い」
- すでに組付けられたセット「コンプリート」
この二つがあります。
一般的に「バラ買い」は自分の好みをパーツチョイスに反映できる反面、価格が高くなりがち。
「コンプリート」だと選択肢が狭くなりますが、リーズナブルにスケボーを手に入れることができます。
コンプリートデッキのすすめ
パーツをイチから選び組み上げるバラ買い(¥30,000程度)に比べて、コンプリートデッキは価格が抑えられる傾向(¥16,000程度)があります。

コンプリートをおすすめする理由は値段だけじゃありません。
まだ知識が少ない初心者でも、デッキサイズとトラック幅など「バランスがとれたセットアップ」のデッキを手に入れられる気軽な方法なんです~。
前述したように全部自分でパーツを揃える場合、各パーツのサイズバランスに多少の知識が必要になります。
特にネットで買われる場合、実際に商品をあてがって確認することができません。
「バラで買ったらトラックのサイズを間違えたー!」といった失敗も、コンプリートデッキなら心配無し!
お子様に合ったデッキサイズの「コンプリートデッキ」が、価格面でも安心面でおすすめです!
キッズ用おすすめコンプリートデッキ12選

ここからは実際に、キッズ用のコンプリートを紹介していきます!
グラフィックがカッコいい「スケボーブランド純正」のコンプリートから9選、比較的価格が抑えられる「スケボーショップオリジナル」のコンプリートを3選紹介します。
見た目の好みや付属品の充実度などを確認しながら、ぜひお子さんと一緒にワイワイ選んでみてください。
ブランド純正コンプリート9選
ブラインド/BLIND

ブラインドは長い歴史をもつブランドのひとつ。
商業然としたビックカンパニーへの反骨精神から産まれた、スケーターの気概あふれるブランドです。

ダークスター/DARKSTAR

元々ウィールブランドとしてスタートしたダークスター。
ブランドアイコンの中世の騎士よろしく、アグレッシブかつ品のいいスタイルがめっちゃカッコいいっす…!

クルキッド/KROOKED

レジェンドスケーターのマーク・ゴンザレスがアートワークを手掛け、独特のグラフィックやフォトコラージュはアパレルでも人気を博しています。

トイマシーン/TOY MACHINE

ダサかわいいグラフィック(誉め言葉)が目を引くトイマシーン。
スケーターでありつつアート界でも活躍するエド・テンプルトンが描く、個性的なキャラクター達が最高にキャッチーです!

リアル/REAL

「本物の」スケートボードカンパニーであり続けるという理念を掲げる骨太なブランドです。
新しい技術を積極的に取り入れる風潮があり、硬くて軽いデッキだと好評なブランドですね。

オルモスト/ALMOST

オルモストはひとこと、超テクニカル集団。
いちいち精度が高いトリックには圧倒されます。
スキルフルで繊細なスタイルがお好みなら、オルモストで間違いないです!

エンジョイ/ENJOI

かわいらしいパンダが印象的なエンジョイ。
ホントに楽しんでるのが伝わってくる、個人的にも好きなブランドのひとつ!

アンタイヒーロー(アンチヒーロー)/ANTIHERO

「男」ではなく「漢」というイメージがピッタリ。
ハードコアスタイルを地で行く、ストロングな滑りを目指すお子さんにピッタリっす!

クリーチャー/CREATURE

ラフでワイルドなスケートスタイルが圧巻のブランドです。
ホラー映画をフィーチャーしたグラフィックや、黄色と緑のブランドカラーも独特の存在感を醸し出してます!

ショップオリジナルコンプリート3選
カットバック

なんといってもこの安さが魅力的!
すべてブランクパーツですが、デッキカラーは8種類から選べ、おまけにトイマシーンのステッカーが付いてくる嬉しい一本です。

ムラサキスポーツ

ムラスポの知名度は強い!
オリジナルブランドである「スリーウェザー」は、初心者のコンプリートとして長い間人気を保っています。
口コミからも「間違いない品質」だといえますね。

レベルロイヤル

世界的な一流ブランドの製造工場へ「直接発注」しているのがレベルロイヤルの特徴。
品質は言わずもがな、マージンカットすることで販売価格に還元しています。

スケボー以外に揃えたほうが良いものは?

組付けられたスケボーと場所さえあれば、とりあえず滑り始めることはできます。
とはいえ、より安全かつ楽しくスケートライフを満喫するためには、デッキだけでは不十分。
ここからは、ぜびデッキと一緒に揃えておきたいものを紹介していきます。
ヘルメット・プロテクターは必須
スケボーは”必ず”硬い路面の上で行うアクティビティーです。そして、”絶対に”転びます。
体の作りが不十分なお子さんの身体を守るため、もっとも効果的な事が「ヘルメット・プロテクターの着用」ですね。
初心者のお子さんには限りなく必須のアイテムだと言えるでしょう。


さらに、身体を守ることで「上達も早くなります」!
なぜかというと、ヘルメットやプロテクターは「恐怖心のリミッター」を外す心理的側面が期待できるから。

「これを付けてるから転んでも大したことない」という安心感は、積極的に練習するための強い味方ですー!
自己責任とはいうものの、成長過程のお子さんにとって身体を守らないことは百害あって一利なし。
是非ヘルメット・プロテクターの用意を推奨します。
参考記事▶【ダサい?】スケボーにヘルメットやプロテクターは必要か
スケボーシューズでモチベUP
スケボー専用のシューズは機能面もさることながら、スケーター然とした気持ちにさせてくれるモチベ爆上がりアイテムです!
やっぱりデッキに乗った時の感覚も良いですし、見た目の良さが魅力的です…

普通のスニーカーでももちろん乗ることはできますが、トリックを練習し始めると普通のスニーカーでは考慮されていないアッパーやソールがかなり消耗してしまいます。
つまりは耐久性(つまりはコスト)の面でもパフォーマンスの面でも、スケシューを断然おすすめしています。
スケシューの機能性やメリットをコスパが良いおすすめスケシューはこれ!でも解説しているので、合わせてご覧になってみてください。
スケートツールでいじる楽しさを
スケートツールは、スケボーを組付けたり調整する際に必要な工具がひとつでまかなえる、スケーター携帯必須の製品。

ブッシュの締め付け具合でターンの感触を整えたり、ベアリング交換してみるなど「自分でいじる」ことで、ギアへの愛着はより深まります!
もちろん通常のスパナでも代用できますが、日本の「ミリ規格」と違い、スケボーパーツは「インチ規格」を使用しているので間違えないように注意。
スケ―トツールがやっぱり簡単で便利です。
自分は後々のアスクルナットトラブルに対応するため、「ネジ切りダイス付き」のスケートツールを愛用しています。

ショップによっては、コンプリート購入の時にスケートツールを付属してくれるケースも多いので、確認しておきましょう!
スケボーは親子共通の趣味にも最高!

あなたのお子さんがスケボーに興味を持っているなら、ぜひ「親子共通の趣味」として一緒に始めてください。
スケボーは、交流が少なくなりがちな年頃のお子さんとのコミュニケーションツールとして、存分に役割を果たしてくれます。
以前こんな動画を作りました。
(著作権の都合、音声はカットされています。悪しからず)
自我が芽生え始めるお子さんと、まだまだ子ども扱いしちゃう親御さんの間で、関わり方が難しくなったと考えることもあるかと思います。

そんな中、スケボーを通じ一緒に切磋琢磨しあいながら交流する親子の姿にとても憧れ、この動画を作ったんです。
まあ、お父さんの方がのめりこんじゃうケースが多かったんですけどね(笑)
私もイチ父親として、スケボーに限らず子供が興味を持っているものを一緒に体験していきたいなって考えています!
一緒に成長を楽しめる
同じスタートラインから、同じ目線で取り組む共通の趣味。
お互いに楽しみながらコミュニケーションをとるツールとして、スケボーは最適です。
他の習い事や趣味と比べ、スケボーが優れているのは「一緒に楽しみやすいこと」。

高いものから安いものまで道具の選択肢が広いし、場所もある程度の舗装面があれば大丈夫な気軽さ!(騒音には気を付けなくてはですが。)
そこまでコストをかけず、一緒に始めることができます。
自分も子供の頃は「好きなことを一緒に楽しんでくれる親」に憧れたものです~!
自分で考える力を付けてもらおう
実はスケボーって、「頭で考えることが本質」だと感じています。
複雑な動きをする道具を、不慣れな足でコントロールする。
日常生活ではまず体験しない、めっちゃ難易度が高い動きです。

・Plan(計画)
・Do(実行)
・Check(評価)
・Action(改善)
よく言われる「PDCAサイクル」を、楽しみながら自然に体験できる有益なアクティビティなのです!
体系的な型にはまらず、自分の感性を表現するカルチャーがスケボーにはあります。
「自分の頭で考える」感覚を、親御さん自ら体験しながら示すことができる最強ツールになってくれるんです。
うちの子がスケボーを続けるのか不安…その対処法

親として、お金の面でも教育の面でも気になるのが「スケボーを与えたはいいものの、続けてくれるかどうか」。
継続性は実際やらせてみないと分からないものですが、興味を保ちやすい環境を用意するのが一つの方法です。
スクール参加がおすすめ
乗り方もあやふやな最初期に下手に転ぶなど、怖い思いをしてしまうとなかなか壁を超えるのが難しくなります。
まずはスクールに参加してみるのも有効な手段でしょう。
スケボーって、ほんと~~に上手くなるのに時間がかかります。
経験者が指導してくれる環境で基礎を身に着けられれば、その後の自主練でも楽しさと安全性が段違いになるはずです。

幼少期ほど吸収するスピードも早いですからね!
変なクセがつかないように、正しい技術を早めに身に着けるのが吉でしょう。
また同世代の仲間が居る環境もモチベにつながります。
通常、スクールは「専門ショップ」か「スケートパーク」で行われ、ローカルスケーターと繋がるきっかけになります。
老若男女さまざまな人がいるコニュニティーに入る事で、楽しみながら社会性を身に着けられるメリットもあります!
ぜひ近くでスケボースクールが開かれている場所が無いか、
「地域名 スケボー スクール」などで検索してみてください。
激安コンプという選択肢も
「継続性が未知数なのにお金をかけるのは中々…」という場合は、「激安コンプリート」も選択肢のひとつです。

イニシャルコストを抑えられると、たとえ続かなくとも「まあ安かったし…」と親目線での気楽さがありますよね(笑)
ほかにも、安いデッキには「自分好みのデッキに仕上げていく楽しさ」があると感じます。

どんなに高いデッキを買おうとも、ゆくゆくパーツは必ず交換することになります。
気兼ねなくいじり倒せるのが、激安コンプのメリットといえばメリット。
確かに安かろう悪かろうではありますが、自分は激安コンプにしか賄えない需要が確かにあると考えます。
自分なりの激安コンプリートの考え方は【ドンキetc.】安いコンプリートスケボーも有り!で解説しているので、ぜひ目を通してみてください。
無理強いはさせない
スケボーに限らず、お子さんが物事に興味を無くす原因に「無理やりやらされる」ことが上げられます。
気持ちを理解してもらえず、意見が通らない経験をしてしまうと、子供は自分で決めて行動することを辞めてしまします。

「せっかく買ってやったんだから」と言われて、無理やりやるスケボーのどこにも学びはありません。
今後また再開する可能性も奪う行為でしょう。
やっぱり一番は、「親御さんが一緒に楽しんでいる姿を見せること」に尽きます。
ぜひスケボー選びの段階から、お子様と「あーでもないこーでもない」と、一緒の時間を共有してみてください。
結果的に続けなかったとしても、家族にとってその「楽しんだ時間」が、なによりの成果になるのではないでしょうか。
今回の記事では、
- お子さんに合うスケボーの選び方
- おすすめのコンプリートデッキ12選
- スケボー以外に揃えたほうが良いもの
- 親子共通の趣味としても最適な理由
- 継続性の不安への対処法
これらを紹介してきました。
お子さんがスケボーに興味を持ったご家庭に向けて、「お子さん合うスケボーの選び方」「一緒に揃えておきたいもの」、そして「スケボーは親子で楽しめる趣味であること」についてお話させていただきました。
スケボーは老若男女問わず楽しめるアクテビティ―。そのコミュニティーは社会生活の縮図とも感じています。子供への教育としても、親子間のコミュニケーションツールとしても最適な「遊び」です。
ぜひスケボーで楽しみながら、お子さんの成長を近くで感じてみてはいかがでしょうか!
この記事があなたの参考になれば幸いです
(よかったらコメントも宜しくどうぞです~!)






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